皆既食 total eclipse
11月7日(金) 19時〜
岡田将生くん主演の初舞台の初日を観にいった。舞台を観るのは初めてで、しかも舞台の内容よりも岡田将生くんを生で観るために取ったチケット(°_°)
まず驚いたのが、舞台が3時間近くあること。
長いなと思っていたけど、いざ始まると岡田将生くんにも夢中だし、内容も私には難解で理解するのに一生懸命で時間はあっという間に過ぎた。
舞台終了後に思ったことは、もっと自体背景を知ってからもう一度観たいということ。
というわけで、ネットでアルチュール・ランボーとポール・ヴェルレーヌの関係について少し調べてみた。
それで、『太陽と月に背いて』という、約20年ほど前の映画を見つけて、よし見よう!と思ったけれどレンタルもなし、中古は高い(°_°)というわけで、現在検討中(笑) その映画の中のランボー役はレオナルドディカプリオ。美少年!その役を、今回は岡田将生くんが演じていると思うと非常に感慨深い!
それでもって、今はランボーがヴェルレーヌと別れた後にかいた『地獄の季節』という詩を小林秀雄が訳した本を買い、読んでいるところ。
私に理解できるかわからないけれども、いつかわかる時が来るかもしれない〜
で、ここからは舞台の感想。一部ネタバレ!
16歳の役、幼いながらもランボーの自由さや人を惹きつけるような雰囲気が漂う。
それから舞台が進むにつれ、年を重ねて行くんだけれど、確実に16歳との違いがわかる。大人になっていくランボー。
愛しさと憎しみの激情…
一番印象的だったのが、ランボーがヴェルレーヌの愛を確かめるためにヴェルレーヌの掌をナイフで刺したシーン。その時のセリフも印象的。
そして最後に、全く同じセリフとシーンで今度はランボーがヴェルレーヌの掌にナイフではなくキスをする。言葉はないけれど、なにか悲しくて。
ヴェルレーヌへ突きつけたものをナイフからキスに変えた。本当のランボーの気持ち、だけれども、どうにもならなかった激情。
なんだかこう、言葉にうまく出来ない!まだすこしもわかってないかもしれない。多分何回見てもうまくわからないんだろうなとおもう。でもそれがおもしろくて、奥深くて、惹かれる。
ランボーがヴェルレーヌを振り回しているのか。ヴェルレーヌがランボーを振り回しているのか
2人が合わさってどうしようもなく、離れることも一緒になることも難しくて
ランボーはヴェルレーヌにひどい言葉を言ってこんな生活はこりごりだと放つけれど、ヴェルレーヌがランボーを置いてどこかに行ってしまう時に、どこいくの!と泣きそうな声で叫ぶ。置いていかれる、捨てられる子犬のような目。声。
乱暴だけれど愛があり、愛があるからこそ乱暴になる。本当に奥深くてどこまでも知りたくなる。今度2回目を観にいくから、その時も楽しみ。
『見つけたよ 何を? 永遠を 太陽を溶かし込んだ海だ』
ランボーの詩。気に入ったのでブログの説明文に使ってみました笑